営利と非営利のクロスオーバー

 企業が採算度外視の活動に力を入れれば、NPOは財政基盤の強化をめざす... もともと財力のある名ばかりNPO法人(?)は別として、こうした現象は確かにあるある、と思っていたところ、的を射た記事を目にしました。(2007.11.14付 某経済新聞「経済教室」欄)

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 ここに書かれているクロスオーバーが進んでいくと、営利も非営利もなくなる可能性がありますが、結局はそこで働く人が何を志向するか、何に忠実であろうとするか、に帰着する話のようにも思います。その時々で営利・非営利を選択しながら働ける、そんな仕組みがあれば、クロスオーバーはもはや当たり前。「選択可能性」がある社会は、きっと柔軟で多様、それはしなやかさ(ある意味、強固)に通じることでしょう。

 二足の草鞋でもいいんでしょうけど、企業とNPOの間で人事交流・相互出向(短期的には職場体験とか)が進めば、異なる草鞋を一足ずつ手に入れるような感じになり、それはそれでプラス。ライフワークバランスを考える上でも、有意義だと思います。今後は、一人ひとりの中でのクロスオーバーが問われていく(あるいは何らかの形で進んでいく)気がします。



ふたたび、四月の巻」~新たなカウントダウン より

...独立した財源の比率をそこそこ高めてあるのは、これまでの実績に寄せる自負と、今後の取り組みに対する自信の表れ。何より、その法人の気概を数字で示す上でこれは要目なのである。
 会費収入も然りだが、講座や教室の類、アフィリエイトに企業協賛にネットを介した寄付まで、その見込み収入源は多様。
 「従来の営利追求型組織の中には、非営利要素を模索する動きが出て来ています。そうした団体とのクロスオーバーと言いますか、協業ですね。こちらは非営利組織ですが、経費に当たる部分はできるだけ利益で賄えるようにして、安定的な財源は本来の社会的なミッションに回したい、ということでして...」

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