小田原&根府川

 「漂着モノログ」もいよいよ終盤に入り、小旅行シーンもこれがラスト。主役の二人はこれまで、中央線・八高線・信越本線・高崎線・総武線・内房線と首都圏各方面を旅してきた訳ですが、残しておいたエリアがありました。そう、神奈川県方面=東海道線です。

 と言っても、ここでまた旅行記風にこまごまと綴るといつまで経っても完結しないので、今回はごくさわりだけ。18きっぷの使い方としても実にあっさりしていますが、二人にとってはこれで十分、ということなのです。(ちなみに東京~根府川の片道は1,620円。18きっぷの1回分は2,300円なので、往復すれば元はとれることになります。)



ふたたび、三月の巻 おまけ」~時は満開 より

...大崎で早めの昼をとり、ノラリクラリ。十三時台のグリーンとオレンジの速いのに乗ったら、あとは一気に小田原へ。

 桜がお目当てではあるが、二人にとってはその行程、その緩急を楽しむのをまた良しとしている。従って、お城を見ても、花々を観ても、感慨があるようなないような状態。これじゃ小田原に失礼な気もするが、
 「マップを作るつもりでしっかり廻るってことならね、また見る目も違ってくるんでしょうけど」
 「ケータイ使ってIT版グリーンマップ、ってのもアリ?」
 「その場で撮影して投稿、かぁ」
 桜色の話題も出たかも知れないが、マップと来ればだ、である。そして十五時過ぎ。ホームにはその色の線が入った車両が滑り込んでくる。予定調和とはこういうことを言うのだろう。東海道線の旅は続く。

▼現地ではすでに「まちナビ情報コード」なるものが... これを応用すれば、グリーンマップもすぐできそう。

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 「一度降りてみたかったんだ」
 「何かドラマチック...」
 川がつく駅名ながら、ホームからは相模の海が広々と見渡せる。今日は花冷えしそうな日和ゆえ、海もどことなく寒々とはしているが、二人にとってはそれが好都合に働く。
 「風はそんなにないけど、寒い、かな?」
 「そうね、特にここ、とか」
 人影はない。もともと無人駅みたいなものなので、いくらでもドラマチックな演出は可能。

▼実際の根府川駅はこんな感じ。海に近く方角もいいので、初日の出(または初詣)客用の臨時快速列車「熱海日の出号」は、同駅近くで日の出を待機し、その瞬間を迎えるんだそうで。

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