古紙パルプ配合率偽装小噺
古紙パルプ配合率の偽装発覚云々(→参考情報)から半年が経ちました。事件を機に、大手メーカーの一部では正真正銘の古紙パルプ100%用紙を製造・商品化しようと真摯に取り組んだりしているようですが、半年程度ではまだ成果が出ないようです。逆に、これまで世に出ていた「R100」は幻だった、ということがハッキリしたのはある意味、成果だと思います。(ちなみにこのRマークは自己宣言型です)
偽装発覚のもとになった年賀ハガキですが、2008年の目玉は何と言っても「カーボンオフセット年賀」でしょう。これも一応「再生紙はがき」ですが、リサイクルとカーボンオフセットは両立しにくい面もある(リサイクル工程でのCO2排出etc.)そうで、それを見越してか古紙パルプ配合率については表示されていませんでした。偽装であってもいいように曖昧にしていたとも言えそうですが、偽装のゴタゴタで余計な二酸化炭素が大量に排出されたのは間違いなく、%表示以前の問題。カーボンオフセットも何もなかった、というのが正直なところでしょう。
カーボンオフセット両立ラインというのがあるなら、その配合率を明記するという手はあると思います。通常の再生紙年賀ともども「正しい表示でお正月」と行きたいものですね。来年版が楽しみです。
*小説の下書き中(一月の巻 執筆中)に、この件があったので、しっかり文中に反映させてみました。小ネタ・小噺には打ってつけだったのです。
「一月の巻 おまけ」~距離 より
(櫻)「え? あ、いいのいいの。そのうち神に誓って何とやらって、そんな間柄に... ヤダ、何言ってんだろ。ハ、ハハ」
(千歳)「紙って今、信用ならないからねぇ。誓い空しくってならなきゃいいけど。」
(櫻)「笑えないんですけどぉ」
(千歳)「でも、真面目な話、再生されなかった古紙の行方とか、返品された偽装品の行く末とか、気にならない?」
(櫻)「まぁ、せいぜい紙隠しってとこじゃないスか?」
(千歳)「製紙業界としては、神頼み?」
ちょっとしたコントで盛り上がることになる。それにしても神に誓ってって? 彼の机上には残り物の卓上カレンダーが未開封のまま置いてある。その紙ケースには[紙]の識別表示と「R100」の再生紙使用マークが並んで印字されている。いろいろな意味で言葉に詰まる千歳であった。
(櫻)「あ、文花さん、お野菜どうでした?」
(文花)「昨日はやっぱ寒かったのね。ちょっと霜焼け気味だったけど、まぁ何とか。それより、紙よ紙。偽装品じゃないのをちゃんと手配してもらわないと。」
(櫻)「それって、季刊誌の? あ、でも千歳さんが言うには、きっとカミ隠しに遭って、入手できないだろうって。」
(千歳)「それ、櫻さんが。偽装発言だ。」
(櫻)「どっちが言っても似たようなもんでしょ。紙一重よ。」
(文花)「たく、この二人は。お寒いこと云ってんのに、アツアツってか。」
(櫻)「あーぁ、こっちが寒くなって来ちゃった。霜焼けしそう...」
これじゃ仕事になりゃしない。
偽装発覚のもとになった年賀ハガキですが、2008年の目玉は何と言っても「カーボンオフセット年賀」でしょう。これも一応「再生紙はがき」ですが、リサイクルとカーボンオフセットは両立しにくい面もある(リサイクル工程でのCO2排出etc.)そうで、それを見越してか古紙パルプ配合率については表示されていませんでした。偽装であってもいいように曖昧にしていたとも言えそうですが、偽装のゴタゴタで余計な二酸化炭素が大量に排出されたのは間違いなく、%表示以前の問題。カーボンオフセットも何もなかった、というのが正直なところでしょう。
カーボンオフセット両立ラインというのがあるなら、その配合率を明記するという手はあると思います。通常の再生紙年賀ともども「正しい表示でお正月」と行きたいものですね。来年版が楽しみです。
*小説の下書き中(一月の巻 執筆中)に、この件があったので、しっかり文中に反映させてみました。小ネタ・小噺には打ってつけだったのです。
「一月の巻 おまけ」~距離 より
(櫻)「え? あ、いいのいいの。そのうち神に誓って何とやらって、そんな間柄に... ヤダ、何言ってんだろ。ハ、ハハ」
(千歳)「紙って今、信用ならないからねぇ。誓い空しくってならなきゃいいけど。」
(櫻)「笑えないんですけどぉ」
(千歳)「でも、真面目な話、再生されなかった古紙の行方とか、返品された偽装品の行く末とか、気にならない?」
(櫻)「まぁ、せいぜい紙隠しってとこじゃないスか?」
(千歳)「製紙業界としては、神頼み?」
ちょっとしたコントで盛り上がることになる。それにしても神に誓ってって? 彼の机上には残り物の卓上カレンダーが未開封のまま置いてある。その紙ケースには[紙]の識別表示と「R100」の再生紙使用マークが並んで印字されている。いろいろな意味で言葉に詰まる千歳であった。
(櫻)「あ、文花さん、お野菜どうでした?」
(文花)「昨日はやっぱ寒かったのね。ちょっと霜焼け気味だったけど、まぁ何とか。それより、紙よ紙。偽装品じゃないのをちゃんと手配してもらわないと。」
(櫻)「それって、季刊誌の? あ、でも千歳さんが言うには、きっとカミ隠しに遭って、入手できないだろうって。」
(千歳)「それ、櫻さんが。偽装発言だ。」
(櫻)「どっちが言っても似たようなもんでしょ。紙一重よ。」
(文花)「たく、この二人は。お寒いこと云ってんのに、アツアツってか。」
(櫻)「あーぁ、こっちが寒くなって来ちゃった。霜焼けしそう...」
これじゃ仕事になりゃしない。
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