京浜運河と東京モノレール

 夜の東京モノレール、それも普通(各駅停車)ではなく空港快速(→参考に乗ったなら、ちょっとしたアトラクションになるだろう、ということで設定してみました。空港からだと15分程度の乗車時間ですが、乗客の境遇によっては長くもあり、短くもあり、でしょうね。

 写真は、台風襲来中に見学した「品川清掃工場」(→参考情報の西側通路から撮影したものです。多少の上がり下がりはありますが、この辺がちょうどモノレールの直線コースになります。レールの下を流れるのが京浜運河です。

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十二月の巻 おまけ」~微熱? それとも… より

 右に埠頭公園、左は競馬場... なんて歌が聴こえてきそうなロケーション。二人が座しているのはその競馬場側である。車窓からは都市(まち)の灯りが入ってくる。だが、鮮明に見えたり、ボンヤリしたり。
 千歳は瞬きしながら答えを考える。京浜運河の上を滑走するモノレール。加速するのに合わせて、彼は彼女の手を握る。
 「振り返った時、こういう過程を経たんだなぁ、ってのがお互いに共有できてればいいと思う」
 「てことはぁ... 加速しちゃっても別にいいって、ことかな?」
 快走していたモノレールだが、天王洲アイル近くに来ると、速度を落とし始める。

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