高輪四丁目アップダウン

 時は六月、されど小説の連載の方はと言うと、やっとこさクリスマスシーズンに入ったところです。(^^; 「十二月の巻 おまけ」~それぞれのHolidayでは、実在する場所等を随所に盛り込んだため、解説も細々してきます。3回に分けてご紹介します。



 12/24のユニセフハウス

 ユニセフの主力商品と言えばクリスマスカードですが、その売り上げ(=国際貢献)が大いに期待され得る12月24日、当ユニセフハウスは「日曜・祝祭日・上記以外の土曜日等々」の休館日に2007年は見事に当たってしまいました。こういう日は祝祭日であっても開館すべきではないかと思ったりします。

 12月8日に訪れた時は、多くの職員が手持ちぶさたでウロウロ。協会は財団法人なので、どの職員もそれなりの処遇だと考えると、この状況は看過できません。仮に有閑職員がいるのであれば、その分を減らして、UNICEFの本分を果たすのが先ではないかと思う訳です。この建物もそれなりにコストがかかってそうですし... 感覚のズレのようなものを感じざるを得ませんでした。(かく言う作者は、かれこれ十何年ほど、某銀行の預金利息を自動払いでユニセフに寄付しています。)

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...上がりきって左に行くとユニセフハウスが見えてくる。
 「あら、やってるかと思ったら、お休みなんだ。クリスマスカード買いに来るお客さんとか少なくないと思うんだけど。」
 「ある意味、書き入れ時なのにね」
 「ま、当センターも休みだから人のこと言えないけど」
 子どもたちのためにサンタ役を買って出るスタッフもいるから休館なんだろう、とか勝手な推量をしながら、御殿山方面へ歩き進んでいく。




 高輪四丁目から港南二丁目方面を望む

 そのユニセフハウスのある通りを南へさらに歩いて行くと、左手にちょっとした細道が見つかります。そのまま進むとこのような景色。その先は階段道になっていて、のんびりした感じに浸れます。アップするもよし、ダウンするもよし、です。

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...途中、櫻は小粋な感じの脇道を見つけると、
 「こっちこっち。予め調べといたんだ。」
 緩やかなカーブ、風情ある階段道、ちょっとした見晴らし。まち探検が得意な櫻らしい選択である。直線距離では四百メートルはある筈だが、品川イーストのビル群がここからだと近くに見える。
 「グリーンマップ的には[すばらしい眺め]、かな」
 「でも、あのビル、海風をブロックしちゃうんでしょ。[考えさせられる眺め]ってとこね。」




 1年中クリスマスのお店

 高輪四丁目のアップダウンに慣れている(覚悟ができている)人でないと、辿り着けない可能性があるのがこちらのクリスマスショップ。第一京浜から案内通りの脇道を入れば、行けなくはないですが、新高輪プリンスホテル方面から来ようとすると、まず迷うと思います。そんな行きにくさ(隔てた感じ)がまた魅力なのかも知れませんね。

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...段々を下り、右折してしばらく歩くと、瀟洒な一角に辿(たど)り着いた。ここだけは別世界。ヨーロピアンな街路と建物で構成されている。そして建物の一つはクリスマス専門店。
 「聞いたことはあるけど、住宅街の一隅にこんな」
 「通年やってるんですけど、やっぱクリスマス時期じゃないとネ」
 店内はカップルの姿が目に付く。同じようにゆっくりしていてもいい筈だが、長居はしない。電車やバスの時間を逆算して動いていることもあり、雰囲気を少々楽しめればそれでいいんだとか。

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