「夕日が目に沁みる」

 このセリフ、かの話題作をご覧になった方ならご存じでしょう。東京タワー展望台でのラストシーンでの一言ですが、「沁みる」と漢字で書くと、「あぁ、そうか」と思います。心に来るから沁みる訳ですね。

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 ちなみに、「共通券」とは、「2007東宝10番組共通前売券」を指します。



十一月の巻 おまけ」~11.11 より

 「へへ、これね、共通券だから他にもいろいろ観れたんだけど。とっといてよかった。」
 大衆娯楽系とか、お涙頂戴系とかも鑑賞できる券だったが、櫻が選んだのは昭和三十四年を舞台にしたあの名作映画である。本日のメインイベント、映画鑑賞会は後ほど。

<中略>

 「で、千歳さん、前作はどなたと?」
 「一人で観て泣いてました」
 「おぉ、それはそれは。今日も泣いちゃったりする?」
 「さぁ、櫻さんと映画に来れたってだけで、すでに涙モノですが...」
 冗句のようにも聞こえるが、偽らざるところ。今やすっかり口達者になっている。
 続編は続編で見せ場はあった。多少展開が読めてしまうところが引っかかるも、純粋にその世界に浸っている間は、心動かされること大。
 「夕日が目に沁みるって、さ」
 「ハハ、レンズ外れそうになっちゃった。こういう映画は眼鏡じゃないとダメねぇ。」

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