水溶性紙燈籠 続報

 前回の記事「水溶性紙燈籠」の続報です。2005年8月に出た下記の記事を受け、現物を入手し、然るべき筋で検査してもらった結果、灯篭一つにつき重量換算でCOD(化学的酸素要求量)=12g、BOD(生化学的~)=6.4g、という値が得られました。溶かしてしまえばいい、という訳ではないことがわかります。(今ではしっかり回収されていると思います。)

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着色片もチラホラ(溶かした直後)

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しばらく置いておくと、このようにゲル状の物質になります

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パックテストで試してみたら、濃い色になりました。強いアルカリ性ということになります。(やはり川には負荷が...)



九月の巻 おまけ」~comeon/ より

 そんな折り、軽やかとはいかないが、溌剌とした足音が近づいてきた。
 「あら、センセ。お早いお着きで。」
 「おぅ、矢ノ倉女史に、千住の櫻さん。今日も華があって結構結構。何か落ち着かなくってさ。」
 早速、紙燈籠の分析結果から。
 「エーッ、あの灯篭一つで、CODが十二グラム、BODが六グラムちょっと、ですって」
 「まぁ、何だかそれなりに負荷がかかってるって話だな。実験でドロドロにされちゃったから、今はこのザマ...」
 手にしたのは二重三重にパッキングされた透明袋。ゲル状の怪しげな物体がへばりついている。
 「これじゃあんまり供養にならない、かも知れませんね」

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