2007.10.7の漂着ゴミ

 台風9号禍の名残とも言えるこの漂着物の数々。上流側、下流側いずれの干潟もヨシの枯れ枝で埋もれ、それに流木やら大物が加わり、あとはいつもの生活系から何から。写真には入っていませんが、複数のレンガが繋がったような瓦礫、物流用の木製パレット、ビールケースなんかも漂着してました。実際にざっと数えた結果は、小説文中の通りです。

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十月の巻」~ショーの続きと終わり より

 「皆さん、お待たせしました。集計結果がまとまりました。まず情報誌チーム...」 ケータイ画面でデータ確認モードに戻せばチェックできなくもないのだが、ここは敬意を表してデータカードの出番。ケータイではなくクリップボードを手に弥生が発表する。ワースト5:食品の個別包装(小型袋)/15、ワースト4:発泡スチロール破片/18、ワースト2(同数):フタ・キャップ&プラスチックの袋・破片/各28、ワースト1:ペットボトル/32、となった。小型袋は、食品の包装・容器に加味していいのだが、あえて分けてカウント。カップめんの容器も五つあったが、それも別にした。雑貨や紙類も具体的品目で分けたりしたため、ワースト6以下は、十個前後の品目がいくつも並ぶことになる。分散化傾向、つまり多種多数という実態がこれで浮き彫りになった。
 「では、モノログチーム、行きますよ。カウントダウン!」 妹に振ったつもりだったが、逃げられてしまったので、姉がそのままカウントダウン紹介する。
 対照的にいつもの干潟では、ワースト5:発泡スチロール破片/39、ワースト4:食品の包装・容器/40、ワースト3:プラスチックの袋・破片/46、ワースト2:フタ・キャップ/50、ワースト1:ペットボトル/52、といった具合で、常連ゴミが大勢を占め、偏重傾向が現われた。次点の小型袋は23、その次の飲料缶が20と続く程度で、そこから先は十前後に落ちるのである。表層のみの集計なので、ヨシマットに紛れていた分を加算すると破片類が増えるなど、また違った結果になるのかも知れないが、基調が把握できればひとまずOKだろう。

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